友愛の印として代々受け継がれる クラダリングに込められた想い

クラダリングをご存知でしょうか。クラダリングとはヨーロッパの著名人を中心に世界中で人気のあるリングですがここではクラダリングについて詳しく解説しています。

はじめに

ヴィクトリア王女(スウェーデン王室初の女性王位継承者)をはじめとしたヨーロッパの著名人を中心に、世界中で愛されているクラダリングを知っていますか?

クラダリングとは、アイルランドで生まれた、愛と幸せをつかさどる指輪のこと。その特徴は、指輪にあしらわれた独特のエンブレムです。王冠を戴いたハートを抱える両手。この図柄をどこかで見たことのある人もいるかもしれません。このモチーフにはすべて意味があり、ハートは「愛」を、王冠は「忠誠」を、そして両手は「博愛」や「友情」を表していて、この指輪を身に付けていると愛と友情を得ることができると言われているのです。クラダリング誕生には諸説ありますが、そのなかから有名なものをひとつご紹介します。昔、スペインに嫁いだマーガレット・ジョイスという女性がいました。しかし、結婚後まもなく、彼女の夫は莫大な財産を残してこの世を去ってしまいます。未亡人になった彼女は、その後、故郷アイルランドでゴールウェイという市の市長と結婚し、前夫の遺産で市に橋を建てるなどして、住民の生活を助けることに奔走しました。そんな彼女の慈悲深い行為に対し、神が祝福の意を込めワシを遣わし、彼女の膝の上にひとつの指輪を落としたと言います。この指輪がクラダリングの始まりなのだそうです。そんな起源のあるクラダリングですが、今も様々な宝石店で作られています。ちなみにこの伝統が生まれたゴールウェイという町には、1750年からクラダリングを作り続けている小さな宝石店があり、クラダリングの博物館も併設されているそうです。

アイルランドでは、このクラダリングを愛情の印として大切な人に贈る習慣があり、その他の国でもラブリングやペアリングとして、また親から子へと受け継がれるものとして贈られています。また、愛や絆を象徴するアイテムとして映画などに登場することもあるそうです。クラダリングには、幸せのお守りという意味が込められているので、一生涯身に付けることで、身に付ける者に幸せをもたらしてくれることでしょう。

最後に、クラダリングは着ける指や、着け方によって表す意味が異なってくるので、それをご紹介します。

  • ●右手薬指にハートの先端を指先に向けて着ける→恋人募集中
  • ●左手薬指にハートの先端を指先に向けて着ける→婚約中
  • ●左手薬指にハートの先端を指の付け根に向けて着ける→恋人がいるor既婚者

(諸説あるようです。)

クラダリングを身に付ける際には、着け方に気をつけてくださいね。

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