指輪交換の場面で知っておきたいポイント

結婚式の中でも代表的なシーンである指輪交換。指輪交換をスムーズに行うために知っておいてほしいポイントを紹介します。

はじめに

結婚式の代表的なシーンとして知られる指輪の交換。西洋の文化が色濃いキリスト教式に限らず、神社での和婚でも指輪交換が取り入れられ、今や結婚式を行なう全てのカップルが体験するセレモニーといっても言い過ぎではないかもしれません。「教会式」「人前式」「神前式」それぞれの挙式スタイルの特徴と流れを軸に、指輪交換をより素敵にするポイントをご紹介していきましょう。

指輪交換がもっとも緊張する場面となる理由は

非日常を極める結婚式の中でも、指輪交換がもっとも緊張する場面と言われるわけは、「静かさ」と「手への注目」からです。震える手で小さな指輪を取り、相手の震える手にはめるシーンは、スピーチや音を発する演出と違って静かなので、見守る招待客にとってもなかなかの緊張感があります。

スムーズに行なうにはわかりやすい方法があるので、事前にウエディングプランナーや牧師からレクチャーを受けて練習しておくのがおすすめですが、コツとしては「ゆっくり慌てずに」また「愛情を込めて」行なうことです。

例えば、牧師から指輪を受け取り向かい合ったとき手だけを見るのではなく、一旦お互いに目を合わせて呼吸を整え、手を宙に浮かせたままにせず相手の左手を左手で支え、指輪をもつ手は親指を上、人差し指と中指が下にくるかたちで、確実に指輪を押し込むほうが関節に引っかかりにくく、優しい印象にも見えます。

挙式スタイルごとの特徴と流れ

日本人にとって結婚式は自由な選択肢のうえにあります。「教会式」「人前式」「神前式」がその代表的な挙式スタイルですが、それぞれ歴史や伝統に裏付けられた意味があり、指輪交換を行なうタイミングもそれぞれです。

「教会式」では本来「リングボーイ」と呼ばれる小学校低学年くらいの男の子がリングピローに乗せた指輪を運ぶ役目を担います。もっと小さいお子さんや女の子、あるいは予め祭壇に置いておくなど二人の希望に合わせてもらうことができますが、挙式の前半だと特に緊張する場面になります。牧師から手渡され「新郎から新婦へ」など言葉のあとに行うことが多いです。

「人前式」ではキリスト教の教会式に近いかたちで行なわれることが多いです。リボンを使ってゲスト全員から運ばれてくる「リングリレー」や個性的なリングピローを用意するなど、ほかの挙式スタイルに比べると、少し緊張を和らげる工夫はしやすいのかもしれません。テンポがゆっくりで長い曲をBGMにするのもおすすめです。

結婚式場の神殿ばかりでなく神社で行なう「神前式」でも希望すればほとんどの場合、挙式の後半で指輪交換を取り入れることができます。指輪は予め神殿に供えておきますので、自分たちで用意するならリングピローの大きさやデザインは、事前に確認したほうがいいですね。

指がむくんで指輪が入らない?!

挙式前に指輪のサイズに関する不安を打ち明けられることは本当に多いです。不安がないカップルのほうがずっと少ないというくらいです。指がむくみ、関節で引っかかって入りにくい場合には無理に押し込まず、関節近くの落ちないところまではめたらゆっくり手を離し、あとは自分でこっそり入れ込んでください。手の甲のほうではなく掌の方向からのほうから親指と中指の2点で力を入れるのがコツです。

以上のように、指輪交換で知っておきたいポイントをしっかりおさえたうえで、式に臨んだほうが、当日の緊張やトラブルを防ぐことになるでしょう。

おすすめの記事はこちら