「材質」から選ぶ結婚指輪

結婚指輪にはさまざまな素材があり、素材ごとに風合いやデザインも異なります。ゴールドやプラチナなど、素材ごとの特徴やポイントをご紹介しています。

ライター:
島袋芙貴乃

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結婚指輪を選ぶ時、あなたなら何を優先して選びますか?
デザイン、色、婚約指輪とのセットリング……などなど、人によって優先順位があるかと思います。そんな中で今回注目してほしいのが「素材の質」。日ごろ身に着ける結婚指輪だからこそ、変形・変色のしにくさなど素材の特徴が重要になってきます。

ここでは結婚指輪に使用されている素材について、特徴別にご紹介します。指輪を選ぶときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。。

結婚指輪に定番の素材

結婚指輪に使われている素材はプラチナやゴールド、ジルコニウムにチタンなど様々です。それぞれの素材によって風合いやデザインなども変わりますし、耐久性といった機能面の特徴も変わります。
そんな素材の中でも結婚指輪の定番として大人気の「プラチナ」と「ゴールド」について、それぞれの特徴をチェックしてみましょう。

プラチナ

プラチナは結婚指輪の中でも人気のある素材で、宝石としての価値が高いだけでなく「変色・変形のしにくさ」などの耐久性においても安心して使うことができます。プラチナは、何年経っても劣化することなく輝きつづける特徴から「不変の愛」の象徴とされていて、結婚式にぴったりの素材といわれています。

また、伸縮性に富んでいて柔らかいため、繊細なデザインを表現することができたり、ダイヤモンドなどの宝石をしっかりと固定することができたりします。
ただし、プラチナの純度が高すぎると柔らかくなってしまい変形の原因となることもあるので、パラジウムなど等の他の金属が少し混ざっているのがおすすめです。

ジュエリーショップなどでプラチナの指輪を確認すると、プラチナの含有量に合わせて「Pt999」「Pt950」「Pt900」「Pt850」のように表示されている場合があり、数が大きいほどプラチナが多く含まれています。

ゴールド

豊富なカラーバリエーションが楽しめるゴールドも、プラチナに次いで結婚指輪に人気の素材です。ゴールドの純度が高い指輪ほど変色に強く、その輝きを末永く堪能できます。
一口にゴールドといっても、ピンクゴールドやイエローゴールド、ホワイトゴールドなど色々な種類があるので、ドレスや式場の雰囲気にあった指輪を選ぶことができるのも嬉しいメリットですね。
お手入れ方法も、水で軽くすすいでから、柔らかい布で拭くだけで済むのでお手軽です。

日ごろから身に着ける結婚指輪だからこそ、色褪せない特徴をもったプラチナやゴールドの指輪が親しまれるのも納得ですね。
ただ、他の素材で作られた指輪も素敵なものばかりですので、選ぶときは色々な種類を見てから決めてくださいね。
きっと、素敵な指輪との出会いが待っていますよ。

変形しにくい指輪の選び方

日常的に、そして長い間にわたって身に着ける結婚指輪はどうしても変形してしまいがち。とはいっても、大切な結婚指輪ですから、変形などのトラブルは避けたいものですよね。
「変形しやすい指輪」「変形しにくい指輪」というのは、基本的に作られている素材の硬さによって変化します。素材の硬さを知ると、変形しにくい指輪を選ぶときの目安として役立ちます。

ピンクゴールド

ピンクゴールドは、ゴールドに銅や銀が混ぜられた金属で、非常に硬い性質を持っています。カラーゴールドの中でも一番強度が高く、柔らかい色味で女性に人気です。
一方で、銅が含まれていることから酸化しやすく、変色しやすいといったデメリットもあります。

チタン

チタンは非常に硬い性質を持った金属なので、変形しにくい指輪の素材とされています。さらに、軽くて変色しにくく、値段も安価です。
模様やカラーバリエーションが豊富なチタンの指輪も増えているので、一度チェックしてみて損はない素材です。

変色しにくい素材

金属は、他の何かの物質と化学反応が起きることで変色してしまいます。
例えば、自分の汗と指輪の金属が反応して変色したり、水仕事の際に使う、洗剤や石けんと反応して変色をしたりと、その原因は様々です。
ですので、化学反応が起きにくい「純度の高い指輪」を選ぶことが重要です。
プラチナやゴールド、チタンといった素材で作られる指輪は、高純度で作られる場合が多いので、まず変色の心配はないでしょう。

週に一回ほどのクリーニングをすれば末永く使うことができますよ。一方で、プラチナやゴールドは高純度のものほど柔らかく、変形しやすいという短所も持ち合わせているので、選ぶときはメリットとデメリットを確認して選ぶようにしましょう。

サイズ直しのしやすい素材

指輪のサイズ直しは、指輪を切り離してからくっつけるという手順で行われます。
サイズアップのときは、指輪をカットしてから間に何か別の素材を足して、サイズダウンのときはカットしてから指のサイズに合わせて再接着します。
こういった手順を踏むので、一般的には柔らかい金属がサイズ直しをしやすいといわれています。純度の高いプラチナや金などは柔らかいので、サイズ直しがしやすい素材であるといえるでしょう。

一方、チタンやジルコニウム、イリジウムなどの硬い素材で作られた指輪は、サイズ直しが難しいといわれています。ちなみに、緻密なデザインの指輪や、周囲をダイヤモンドであしらったフルエタニティリングなども、サイズ直しが難しいといわれています。
購入する際にはジュエリーショップの方に、サイズ直しの保証サービスを確認しておくのがいいでしょう。

金属アレルギーがある人におすすめの素材

金属アレルギーの症状や発症原因は人によって異なるので、原因となる素材も人によって変わります。
ここでは一般的にアレルギー反応の発症が少ないとされている金属をご紹介しますが、金属アレルギーをお持ちの方はパッチテストなどをしてから選ぶようにしてくださいね。

チタン

チタンは汗や洗剤などに触れても、成分が溶け出すことのない非常に安定した素材です。医療用に多く用いられている金属でもあるので、まず安心して使うことができます。
最近では、チタンを使ったラグジュアリーな婚約指輪も増えてきたので、金属アレルギーで悩んでいる人は試しに着けてみるのもいいかもしれません。

ジルコニウム

ジルコニウムも医療の現場で使われている素材です。チタンと同じで、周りの成分と化学反応が起きにくい素材です。 ジルコニウムの指輪は、豊かな発色や洗練されたデザインのものが多く、他にはない近未来的なデザインが特徴です。

イリジウム

イリジウムは「レアメタル」とも呼ばれる希少な金属で、非常に硬い特徴を持っています。
そのため、加工が難しく結婚指輪として一般的ではありませんが、耐久性などの機能面は他の素材と比べても高いです。

素材別のおすすめリング

プラチナ

画像引用:http://www.iprimo.jp/marriage/rings/wenus.html
プラチナで作られたスタイリッシュなウェーブのペアリングです。プラチナの繊細な輝きとワンポイントのダイヤが手元を綺麗に彩ります。
プラチナを使っているので変色に強く、普段使いをする上でもおすすめです。シンプルなデザインは場所を選ぶことなく身に着けられるだけでなく、汚れやくすみに強いプラチナの特徴をさらに引き立ててくれます。

ゴールド

ゴールドも結婚指輪においては定番で人気の材質で、耐久性の高さにおいてはプラチナとほぼ同じ特徴を持っています。
ゴールドには「イエローゴールド」、「ホワイトゴールド」、「ピンクゴールド」などの種類があり、ドレスやシチュエーションに合った指輪を選べるメリットがあります。

イエローゴールド

画像引用:http://www.cartier.jp/ja/商品カテゴリー/婚約&結婚指輪/結婚指輪/クラシック-ウェディングリング/b4212000 ウェディング リング.html
欧米では、結婚指輪として最もポピュラーなのがイエローゴールドの材質。
プラチナに比べると少しカジュアルな印象となりますが、その分日常使いしやすく、こなれた感じを演出できるところが魅力です。金の純度が高くなるほど強度が落ちてしまうので、購入を検討するなら18金以上(金の純度が75%以上)のものがおすすめです。

ホワイトゴールド

画像引用:https://www.gucci.com/jp/ja/pr/jewelry-watches/fine-jewelry/fine-rings/icon-ring-in-white-gold-and-diamonds-p-434533J86429056?position=5&listName=PGJP4Cols&categoryPath=Jewelry-Watches/Bridal
イエローゴールドにパラジウムや銀などの白い金属でメッキをほどこしたのがホワイトゴールドです。耐久性はありますが、長期間の使用や摩擦によってメッキが少しずつはげ、地金が見えてしまうこともあります。

定期的にメンテナンスを行う必要はありますが、プラチナより安価で購入することができ、着け心地も軽めといった特徴もあります。また、加工のしやすさから、他の材質に比べて指輪のデザインが豊富に揃っていることも魅力のひとつです。

ピンクゴールド

画像引用:http://bridal.ginzatanaka.co.jp/marriage/detail?id=3451
金に銅を混ぜたもので、カラーゴールドの中では一番強度が高い材質となります。その分、加工がしにくいといった特徴にもつながり、サイズ調整がNGとなっている場合もあります。ピンクゴールドの指輪を検討している方は、購入する前にサイズ調整が可能かどうか確認しておくことをおすすめします。

また、ピンクゴールドは酸化しやすい銅が含まれているため,変色に弱い性質があります。指輪をつけたまま温泉に入ると、色が変わってしまう恐れがあるので、温泉を利用する際は外しておいた方がいいでしょう。

パラジウム

画像引用:http://www.a-deux.jp/marriage-ring/ligne.html
パラジウムは、プラチナと似たような性質と特徴を持ちながら安価な素材として、ここ数年でじわじわと人気を集めています。
その純銀の輝きはプラチナにも負けず劣らずのクオリティで、重さもプラチナの半分程度と、着け心地も軽いです。
ただし、他の材質に比べると、少しだけ摩擦に弱いというデメリットもあります。

チタン

画像引用:https://www.tiffany.co.jp/engagement/womens-wedding-bands/tiffany-classic-wedding-band-ring-GRP09219?fromGrid=1&origin=browse&trackpdp=bg&fromcid=3863405&trackgridpos=12

金属アレルギーを持っている人でも安心して着け続けることができるのがチタン。
変形や変色にも強い、耐久性の高い素材です。今回紹介した素材のなかでは最も軽く、重さはプラチナの約4分の1となっています。チタンは色も特徴的で、他の材質に比べるとやや暗め。灰色っぽい色味は、個性的なデザインを好む方にもおすすめです。

ジルコニウム

画像引用:https://www.sora-w.com/gallery/marriage/creek/index.html
ジルコニウムの最大の特徴は、カラーバリエーションの豊富さです。
グラデーションカラーの指輪など、他とは少し異なる風合いを楽しむことができます。性質としてはチタンと同じような特徴を持っているので、金属アレルギーの方にもおすすめです。

今回紹介した以外にも、「シルバー」、「木製」、「赤銅」、「ステンレス」など、結婚指輪に使用されている材質は実に様々です。末永く身に着ける結婚指輪ですから、耐久性や加工のしやすさなどを意識したうえで、お気に入りの結婚指輪をぜひ見つけてくださいね!

島袋芙貴乃

編集者・ライター

月刊ライフスタイル誌の立ち上げ・編集、ブライダル情報誌の編集を経て2015年10月よりフリーランス活動を開始。人への興…

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