首都圏の結婚式・指輪の平均金額とその内訳

結婚式のマストアイテムでもある結婚指輪（2人分）の平均額は、首都圏だと25.8万円。割合としては「20～25万円未満」が30％とダントツで高く、次に「30～35万円未満」が15％、「25～30万円未満」が13％、「15～20万円未満」が12％と近しい割合になっています。ふたりで結婚指輪を選ぶのが主流で、相談しながら納得のいくデザインの指輪を選ぶのがいいでしょう。

そして、首都圏の結婚式費用の平均は、挙式、披露宴・披露パーティの総額で370.6万円です。自己負担金は総額からゲストの人数×3万円を引いた額が目安になります。
内訳を見ていくと、ゲスト1人あたりの挙式、披露宴・披露パーティ費用は7.3万円で、近年増加傾向があります。招待客1人あたりの料理＋飲み物費用の合計は1万9,600円。スイーツビュッフェをつけたりドリンクのプランを変えたりすると大きく変動するので、予算に合わせて選びましょう。

新生活にかかる費用の相場は72万円。内訳を見ていくと、敷金・礼金の平均は18.2万円、新居の引っ越し費用の平均が6.4万円、家具購入費の平均が40万円などです。特にお金がかかるのが家具の新調。もし予算があまりない場合は、中古品をもらったり、お互いがもともと持っている家具を再利用するなどして節約をしましょう。
（ゼクシィ結婚トレンド調査2016 調べ）

各県に残る結婚にまつわる風習・しきたりについて

東京

東京の結納は関東式が基本。その一方で簡略化する傾向も顕著で、ホテルや料亭などで食事をしながら顔合わせだけする場合もあります。
結婚式もホテル挙式からゲストハウス挙式までさまざまですが、海外で家族婚を挙げ、都内で1.5次会だけ開催するカップルや、フォトウエディングのみを行うカップルなど多様性が高いのも特徴です。
また、東京はさまざまな娯楽やイベントが多いので、全国的にも晩婚化が進んでいる地域。その分、しきたりや風習にとらわれず自分たちらしい結婚スタイルを貫くカップルも多いようです。

神奈川

全体的に恋愛に積極的な神奈川県民ですが、東京に近いため結納などのしきたりにはあまり特徴がなく、スタンダードなやり方で行うケースがほとんどです。
都内に出やすく仕事にも意欲的に取り組む人が多いので、結婚式も清楚でクラシックな雰囲気のある結婚式にする人が多いようです。また、海など水辺のロケーションを活かした結婚式場が豊富にそろっているのも神奈川県の特徴です。都会のモダンな雰囲気をベースにしながらもバックに青い海を入れるなど、写真映えの良い開放的な雰囲気の結婚式を楽しめます。

埼玉県

埼玉県は比較的結納の文化が残っていて、秩父地方では「くちがため」とも呼ばれます。正式な結納は仲人が両家の橋渡し役となり結納を進めますが、最近ではホテルや料亭に両家が集まって執り行われることが増えてきました。結納金の目安は50～100万。やり方は「関東式」と呼ばれるスタンダードなものです。
結婚式の規模や雰囲気も基本的には東京と同じですが、やや教会式を選ぶカップルが多いようです。全体的には60人前後の中規模の結婚式が多いものの、北部地方では親族を多くゲストとして招く風習もあります。

茨城県

茨城県では、結納を「結納オサメ」と呼びます。結納品の目安は7品か9品。最近では市販のセットを活用するケースが増えています。結納金は給料の3～5ヶ月分が目安です。
結婚式の特徴は、コースの最後にうどんが出てくること。うどんには「ふたりの関係が長く途切れないように」という思いが込められていて、末永い幸せを祈願する役割があります。
また、結婚式会場として中世イタリアのルネサンス時代を再現した「ラ・フォレスタ・ディ・マニフィカ」の人気が非常に高く、茨城県で結婚式を挙げるカップルの憧れの会場になっています。純真無垢な大理石のバージンロードは荘厳で、花嫁の美しさをグッと引き立てます。

群馬県

群馬県の結婚式費用は日本一とも言われ、全国平均よりも約100万円以上高いそうです。というのも、群馬県は人をもてなす風土があり、結婚式は派手に行われる傾向があるためではないかと思われます。
また、結婚式の引き出物も特徴的。もともと豪華な引き出物が多いのですが、お祝いにふさわしいとして「かつお節」を贈る文化があります。さらに、最近は衛生面の問題で行われなくなったものの、披露宴で出した食事をお持ち帰りする地域もありました。
主催者側だけなく、ゲストもご祝儀に加えて「はなむけ」と呼ばれる贈り物を用意するケースもあります。これも、人と人とのつながりを大事にする群馬県ならではの風習です。

栃木県

栃木県では、かつお節に加えて赤飯まで引き出物として用意されています。一般的に、引き出物と引き菓子、そして縁起物をゲストに贈りますが、栃木県では縁起物を「くちとり」と呼びます。最近はかつお節や赤飯の代わりに、コーヒーや紅茶などを用意するケースも増えてきました。
また、栃木県ではゲストに近所の方も招待する場合もあります。そのため結婚式に呼ぶゲストの数は比較的多め。その分全体の費用も上がるので、料理のプランなど予算配分には気をつけましょう。
栃木県ではゲストハウスの人気が高く、アットホームな雰囲気の結婚式が好まれます。ゲストハウスは結婚式らしいロマンチックな雰囲気も演出しやすく、自分たちらしさを表現できるのがメリットです。